東洋大姫路鳴弦会

弓矢との違い

 鳴弦と弓矢の決定的な違い。それは、鳴弦に於いては、弓矢を射る仕草をするにも関わらず、実際に矢を放つことはしません。鳴弦と弓矢では同じ弓を使用することに変わりはありませんが、その目的は全く異なります。

 

 鳴弦の目的は、弓を鳴らして、魔除けをおこなうおまじないです。宮中に於いて、様々な場面に於いて、鳴弦の儀は行われて来ました。

 

 一方弓矢は、一般的に弓道と呼ばれる場合もあり、この場合は体育大会に於いては一つのスポーツと捉えられており、実際に矢を放つものです。

 

 弓矢本来の目的は、狩猟の際に実際に矢を放ち、獲物を捕獲することです。しかしながら、狩猟が目的でない弓矢も存在し、的矢と呼ばれているものがこれに当たります。的矢は、読んで字の如く、的と呼ばれる標的に向かって矢を放つものであり、その種類は、練習用と祭礼の際に使用するものとがあるようです。

 

弓矢を用いた代表的な行事の一つに流鏑馬(やぶさめ)がありますね。これは騎射と呼ばれる弓矢の練習であり、乗馬したまま矢を射るものとして、ご存じの方も多いのではないでしょうか。